今から20年ほど前、念願がかない、やっと日本に出来たホメオパシー専門学校に入学した私ですが
講義初日、学長に声をかけられ、あれよあれよというまにホメオパシー研究所に専務取締役として勤めることになりました。
毎日3000種類以上のレメディに囲まれ、ホメオパシー理論を使って、歯磨き粉など様々な自然化粧品の開発をしていくなかで、びっくりするようなことや新鮮な発見がたくさんあったんです。
例えば
乳液を試作したときのこと
乳液をつくるには水と油を混ぜる、乳化させるために乳化剤を加える必要がありますよね。
添加物は入れたくないな~
でも乳化するためには乳化剤を入れないわけにはいかないしな
せめて天然由来の成分の乳化剤にしよう
と探し回り、やっと手に入れ、なんとか試作品を作ったんです。
すると、乳化剤を入れた瞬間は水と油が混ざって乳白色になるんですが、しばらく置いておくと、また水と油の二層に分かれてしまうんです。
あれ?
乳化剤を入れているのにどうして分離するんだろう?
あっ
そうか!
ホメオパシーで自然の姿、本来の自分の姿にもどるのは人間だけではないんだな
そのままでは交わらない水と油を何かを加えて混ぜようすること自体、不自然なことなんだな
と気がついたんです。
今まで当たり前だとおもってきた自分の常識がくつがえされた思いでした。
そのほかにも、数々のびっくりエピソードがきりがないほどありますが、またあらためて、講演会のときにでもお話ししますね。
こうして学校では理論や原理を学び、同時期に仕事を通して実際にホメオパシーの奥深さを体感できたことは私にとって大きな財産となりました。ありがたいです。
そして、卒業後、協会の認定試験に合格し、日本と英国ホメオパシー医学協会認定のホメオパスとしての活動が始まったのでした。
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